過去の大暴落時の底入れ〜回復までをざっくりと

視点

こんにちは!右緒蓮芭 府越斗うおれんば ふえっとです。

2月下旬以降、株価は乱高下を繰り返しながら、値下がりを続けています。

・底入れはいつになるのか…?

・元通り回復するまで、どのくらいの期間を要するのか…?

今回の株安の要因となった新型コロナウィルスの見通しも含め、先行きは依然として不透明です。

ただ、株価の暴落自体は過去にも何度かありました。もしかしたらその中に今後の展望を示すヒントがあるかも知れませんよね。

そんなわけで、今回は過去の暴落を簡単に振り返ってみます。。

 

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100年に一度の金融危機…。ウォール街大暴落(1929)

「世界大恐慌」の発端として、学校の社会科の教科書でも取り上げられていますよね。

ヨーロッパが主戦場となった第一次世界大戦(1914〜18)以降、世界経済の中心であり好景気が続いていた米国経済でしたが、欧州各国が回復するに連れ、やがて陰りが見え始めます。

1929年、ウォール街のニューヨーク証券取引所にて「暗黒の木曜日」と呼ばれる大暴落が発生。世界大恐慌の引き金となりました。

アメリカでは多くの銀行や企業が連鎖倒産し、失業率が25%まで上昇する事態となりました。

底入れ

「暗黒の木曜日」以前のダウ平均のチャートでは、1929年9月の時点で最高値を記録。暴落発生以降はしばらく下落し続け、1932年7月にようやく最安値に到達しました。

下落率は約89%…!

暴落前のピーク時から底値到達まで、およそ3年近くにも及びました…。

回復

ダウ平均が、ピーク時の水準まで回復したのは、第二次世界大戦が集結してからおよそ10年後の、1955年頃。。

暴落発生から元通り回復するまで、25年です…。

ヘビーですね…汗

 

2000年以降の暴落。ITバブル崩壊〜リーマンショック

こちらはチャートで見ていきます。

(※出典:トレーディングビュー)

上は1970年以降の「S&P500」のチャートです。

順調に推移を続けていましたが、2000年頃と2007年頃に、2つピークを迎えているのが分かります。

ITバブル崩壊

インターネット・バブルInternet Bubble)とは、1990年代前期から2000年代初期にかけて、アメリカ合衆国の市場を中心に起った、インターネット関連企業の実需投資や株式投資の異常な高潮である。ハイテクバブルITバブルとも呼ばれるが、英語では「dot-com bubble(ドットコム・バブル)と言う。(※出典:Wikipedia)

(※出典:トレーディングビュー)

こちらもS&P500のチャートです。バブルピーク時から暴落後の最安値までにかかった期間は2年、下落率は約50%です。

多くのIT関連ベンチャー企業を倒産に追い込みました。

大底から5年ほどで、ようやく暴落前の水準まで回復しましたが、その先にはまたもや暴落が待ち構えていました。。。

リーマンショック

最近では「暴落の代名詞」的な存在となっています。

2008年、米国の投資銀行グループ「リーマン・ブラザーズ・ホールディングス」の経営破綻を発端とした世界金融危機です。

日本においても日経平均が26年振りの安値更新を記録しました。

(※出典:トレーディングビュー)

上のチャートは、リーマンショックより少し前の2007年〜2016年までのS&P500の値動きです。

リーマンショック発生が2008年9月15日の出来事。底値に到達したのは翌年の3月。という事で、暴落発生〜底値到達まで、約半年を要しました。

底値から暴落前の水準までの回復期間は、2年程です。

 

まとめ

というわけで、今回は「ウォール街の暗黒の木曜日」から始まった世界大恐慌と、2000年以降の2つの暴落について簡単に振り返ってみました。

コロナショックによる暴落を受けて、SNSなどでは「チャンス到来」的な書き込みも見られますが、底入れ時期も含め、先行きはまったく分かりません…。

それどころか暴落の原因となった新型コロナウィルス自体、終息のメドすら立っていない状況です。。

ただ、「過去の暴落はいずれも元通り回復して、その後は更に成長を続けた。」という事は歴史が証明しています。。

焦らず、じっくりと今後の推移を見守りたいと思います。

ベンちゃん先生
…まぁ何はともあれ、健康が最優先だわな〜。
右緒蓮芭
まったく同感です!

 

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